研究課題/領域番号 |
20H04435
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80020:観光学関連
|
研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
Sharpley Richard 和歌山大学, 国際観光学研究センター, 客員教授 (60863082)
|
研究分担者 |
加藤 久美 和歌山大学, 観光学部, 教授 (30511365)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | ダークツーリズム / 社会的サステナビリティ / 地域コミュニティー / 困難な歴史 / 観光開発 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本における観光と「困難な歴史」の関係、具体的には、集団的な国民的記憶に挑戦し、日本の国家的アイデンティティの現代的解釈と競合する、困難な、あるいは過去の暗い出来事に関連する場所が、観光においてどのように提示、表現、解釈されているか、そして、日本の観光政策にも示されている平和、相互理解、和解の強化に観光がどのように貢献できるかを考察した。これらは観光立国としての今後、観光活動の多様化、観光の社会的意義を検討する上で意義深い。成果は書籍 Confronting difficult pasts: Dark tourism development in Japanとしてまとめた。
|
自由記述の分野 |
観光学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
困難な歴史の観光における解釈、表現、理解を検討することは、観光立国の将来に重要である。観光の広がりとともに、これまで政治、歴史、社会的に議論されなかった論争も注目されるため、その解釈の提示を検討することが重要である。観光を通じての国際相互理解の促進という日本が掲げる政策目的達成にもこれは重要である。さらに、太平洋戦争に関連した歴史も含め、困難な歴史を提示し解釈することは、特定の歴史が公式に記憶されることへの現代の議論を反映すると同時に、観光活動を通じての国家アイデンティティーの創造に寄与することになる。さらに観光研究の社会的役割を示し、その責任を提言することは本研究の学術的社会的成果である。
|