研究課題/領域番号 |
20H04441
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
藤田 玲子 成蹊大学, 経営学部, 教授 (90366930)
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研究分担者 |
田中 直子 北星学園大学短期大学部, 短期大学部, 准教授 (20733702)
中井 延美 明海大学, ホスピタリティ・ツーリズム学部, 准教授 (30406384)
森越 京子 (横山京子) 北星学園大学短期大学部, 短期大学部, 教授 (40299730)
綛田 はるみ 横浜商科大学, 商学部, 教授 (40424840)
林 千賀 城西国際大学, 国際人文学部, 教授 (70406776)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | コミュニケーション / 言語教育 / ホスピタリティ / コンピテンシー / 人材育成 / Can-do リスト / 接客 / ホテル |
研究実績の概要 |
新型コロナ感染症の影響で研究が半年ほど遅延していたが、2022年の9月までに遅れを取り戻し2021年度分の研究を遂行した。本科研プロジェクトの目的である「観光とコミュニケーションに関わるコンピテンシー」を抽出するために、引き続きホテルや旅館の従業員を中心に未実施分のインタビュー調査を行い、ゲスト到着から出発までの流れの中で、重要と考えられるコミュケーションに関わる要素について確認をした。併せて参与観察も行ないデータを収集した。これらのデータを文字化し整理、質的分析及び言語分析を実施して、日本語・英語及び非言語の要素やスキルを抽出した。また、前年より着手していた接客英語と日本語会話のCEFR言語レベル付けを精査して確認作業を行い、接客場面で必要な外国語レベルはCEFR A2+で、より高いレベルでサービスする場合はB2+まで必要であることを確認し、論文の執筆を行った。 これまでに明らかになった事項について、6月に日本言語政策学会全国大会のセッションにおいて「観光とコミュニケーションに関わるコンピテンシー評価指標の開発過程~成果からの政策提言~」というタイトルで成果発表を行った。観光現場における人材育成において、コミュニケーション・スキルの養成は現場でのノウハウの伝授のみでは非効率的であり、理論、枠組み等の整備が必要であること提言とした。そのためには本科研が目指しているような体得するべきスキルの評価の枠組みが重要となる。 さらに、9月初旬には北星学園大学において中間報告会を開催し、それまでの成果について発信した。残る2022年度のまとめの時期には、これまで現場の個人の経験値から得られたデータを集合知とし、広く教育に応用できるような評価表やCandoリストの形として発表につなげるつもりである
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナによる遅れを取り戻し、順調に最終年度である2022年度の研究へつなげて遂行することができた。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度の最終年度については、これまで蓄積したデータの整理を行いながら、広く教育に応用できるような評価表やCandoリストの最終版を作成する。国内及び海外で成果発表を行い、さらに冊子体での報告書を作成し関係各所に配布する予定で進めていく。
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