研究実績の概要 |
当該年度においては、コロナの影響が少なくなり、実際に国際学会への参加が可能になった。これにより海外の研究者との対面での交流を図ることができた。また、研究の最終年度にあたるため、論文執筆・公刊を進めることができ、十分な研究実績を残すことができた。たとえば査読論文としては、記憶に残る旅行経験が日々のリカバリー経験によってどのようにウエルビーイングに及ぼすのかを明らかにした論文「川久保・小口(2023) Looking Back on Your Travel Memories? Effects of Memorable Tourism Experiences on Well-being via Daily Recovery Experiences. Tourism Analysis, 28 (1), 13-27.」。また、旅行を含めたリカバリー経験がどのようになされているのかを質的研究から検討した「宮川えりか・小口孝司 (2023). 若年正社員におけるリカバリー経験のプロセスに関する探索的検討 産業・組織心理学研究, 36 (2), 143-156.」。加えて、接客時に重要となる顧客からどのような自己開示を引き出すのかが重要となるのかを明らかにした「Kawakubo, A. & Oguchi, T. (2023). Salon nail care with superficial self-disclosure vitalizes psychological state. Frontiers in Psychology. 14:1112110.」などを公刊した。国際学会発表として、「The Influence of crowding, popularity, and time-monetary costs on theme park experience and satisfaction.」を28th Asia Pacific Tourism Conferenceにて発表し、Best Papaer Awardを授与された。この他国内学会発表として、本邦においてはじめて変革的旅行経験について扱った中島実穂・小口孝司 (2023)などを発表した。これ以外にも現在査読中の論文があり、今後論文が公刊されると考えている。
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