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2023 年度 研究成果報告書

量子液滴ビームを駆使したナノ水素超流動相の微視的探索

研究課題

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研究課題/領域番号 20H04464
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分80040:量子ビーム科学関連
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

久間 晋  国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (50600045)

研究分担者 三浦 伸一  金沢大学, 数物科学系, 教授 (10282865)
中野 祐司  立教大学, 理学部, 准教授 (20586036)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードヘリウム液滴 / 超流動 / 水素
研究成果の概要

本研究では、量子液滴ビームとして知られるヘリウムナノ液滴を用いた微視的スケールでの超流動相探索を目的とした、具体的にはヘリウム液滴中に生成したナノ水素クラスターを対象に、内包分子の回転運動に対する媒質の超流動応答を検出した。実験ではまず水素クラスターの液体性を検証した。さらにレーザー分光法により、少数の水素クラスターに超流動性が存在し、それが内包分子の自由回転運動と慣性モーメントの変化として観測された。またヘリウム液滴ビームの超流動ビームとしての性質を探究するために、液滴内に生成した分子イオンを観測し、それらが孤立イオンと異なり液滴媒質内固有の準安定状態をとることを見出した。

自由記述の分野

量子ナノ科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で見出した水素クラスターの超流動は、新奇なナノスケール超流動物質として今後更なる解明が期待される大きなステップである。液滴ビームとレーザー分光の手法で観測された微視的な超流動応答は、他の物性測定手法ではアプローチするのが困難な測定量であり、本手法の強力さを示している。分子イオンの準安定状態の観測は、その生成過程にどのようになの超流動環境が寄与するかを解明するための重要な一歩である。

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公開日: 2025-01-30  

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