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2021 年度 実績報告書

多様な体内元素のあらゆる動態を可視化するための植物RIイメージング技術開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H04465
研究機関国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

研究代表者

河地 有木  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 高崎量子応用研究所 放射線生物応用研究部, 上席研究員 (70414521)

研究分担者 神谷 富裕  群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (70370385)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードRIイメージング
研究実績の概要

植物体内の元素の動きをイメージングし、その輸送メカニズムを解明することで、新しい作物の創出や栽培技術の革新を可能にしてきた。植物体内の無機元素のほとんどはイオンの形態で存在するため、蛍光物質ではなく放射性同位元素(RI)によるイメージングが適している。しかし、現状では同時に撮像可能な元素種が限られているため、多様な元素の輸送動態、特にそれらの拮抗作用の解析は困難である。そこで、β-崩壊核種トレーサを撮像可能なライブオートラジオグラフィーを開発し、生きたままの植物体内で追跡可能な元素の種類を増やすとともに、既存のガンマカメラやコンプトンカメラを改良し、複数RIの同時撮像が可能なイメージング技術を開発する。本研究では、多様な元素の動態を同時に解析する実験手法を体系化し、複数元素が複雑に絡み合う輸送メカニズムを解明することで、農業の現場が抱える具体的な課題の解決法を導き出す。
複数元素動態の同時撮像に向けて、植物実験で必須となる高温多湿環境下でも安定して計測できることを想定したコンプトンカメラ開発を進めた。検出したコンプトンイベントを画像化するソフトウェアについては、定量性重視のアルゴリズムを採用した。Na-22, K-43を用いた植物実験を行った。なお、K-43は新学術領域研究「短寿命RI供給プラットフォーム」からの供給を受けた。ライブオートラジオグラフィーの実現に向けて、暗箱と高感度CCDカメラを組み込んだイメージング装置を開発し、Fe-59を対象とした植物実験を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実際に開発したイメージング技術を活用した植物実験を実施することができている。

今後の研究の推進方策

植物RIイメージング実験を進める

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Non-invasive imaging of hollow structures and gas movement revealed the gas partial pressure gradient-driven long-distance gas movement in the aerenchyma along the leaf blade to submerged organs in rice2021

    • 著者名/発表者名
      Y.-G. Yin, Y. Mori, N. Suzui, K. Kurita, M. Yamaguchi, Y. Miyoshi, Y. Nagao, M. Ashikari, K. Nagai, N. Kawachi
    • 雑誌名

      New Phytologist

      巻: 232 ページ: 1974-1984

    • DOI

      10.1111/nph.17726

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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