研究課題/領域番号 |
20H04498
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90110:生体医工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
榛葉 健太 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (80792655)
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研究分担者 |
高山 祐三 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (60608438)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 軸索 / 電気計測 / ミエリン鞘 / 末梢神経 / 疼痛 |
研究成果の概要 |
本研究では,細胞内のどこで痛みが生じるかの理解を目的として,培養した感覚神経細胞に対する高精度な電気計測手法の開発を行った.結果,これまで計測が困難であった,跳躍伝導と呼ばれる現象の空間的な伝搬パターンの電気計測に世界で初めて成功した.また,痛みの信号が発生する原因となる,細胞が刺激に対してより過敏に応答する現象である感作状態を計測チップ上で再現できた.以上の成果は,痛みがどこで発生するかの理解に向けた基盤技術を開発できたという点で重要である.
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自由記述の分野 |
生体医工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で計測された跳躍伝導の空間的な伝搬パターンを計測することで,染色や組織の観察によって脱髄が観察されるより早く,ミエリン鞘が変性する現象である脱髄による機能低下を発見できる可能性がある.よって,脱髄疾患を早期に診断したり,進行機序を理解したりするうえで重要な技術となり得る.また,今回計測できた感作状態をより詳細に調べることで,通常は痛いと感じないレベルの信号で痛みが発生する現象の理解につながる.これらの技術は,新たな治療法の開発や,薬剤を作る際のアッセイシステムとして有効である.
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