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2023 年度 研究成果報告書

遺伝子導入・サイトカインを用いない新規の多能性幹細胞の分化誘導法

研究課題

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研究課題/領域番号 20H04510
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90110:生体医工学関連
研究機関東北大学

研究代表者

出沢 真理  東北大学, 医学系研究科, 教授 (50272323)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードMuse細胞 / 多能性幹細胞 / 貪食 / 単一細胞遺伝子発現解析 / マクロファージ
研究成果の概要

体内に内在する多能性のMuse細胞は傷害組織で死細胞を貪食し、分化を通じて細胞置換することで組織修復することが分かった。死細胞に含まれている分化に必要な転写因子やmRNAなどが貪食によって素早くMuse細胞に取り込まれて再利用され、遺伝子発現を活性化し、エラー無く被貪食細胞と同種の細胞に分化する。多能性であるため幅広い細胞種に分化可能である。iPS細胞では貪食能がほとんど無く、このような分化様式は持たないことが分かった。

自由記述の分野

再生医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで細胞分化は遺伝子導入やサイトカイン刺激など、外からの因子が加わることで制御されると長らく考えられてきた。また貪食というのは、マクロファージに代表されるように異物や死細胞などの残骸を掃除するための免疫的な機能として理解されてきた。本実験によって貪食は単にゴミ掃除ではなく、分化に必要な因子を素早く無駄なく獲得し、同じ細胞種に迅速分化するという全く新しい生物学的機能を発見することに繋がった。

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公開日: 2025-01-30  

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