本研究では、細胞応答の出力(分泌)を指標に適切な細胞状態を収集し、活性化の始まりや細胞間相互作用の始まりにおけるInfluential minority細胞の解析を可能とする新奇1細胞・細胞間相互作用解析技術の創生を目指した。結果、リンパ球の活性化を分泌イメージングで追跡し、遷移過程において過渡的に発現する遺伝子群の同定に成功した。一方、関節リウマチにおけるリンパ球相互作用依存的な滑膜細胞からのIL-6分泌や、がん免疫におけるT細胞による細胞傷害分子の分泌に着目し、1細胞分泌イメージングの飛躍的なスループットの向上によって、細胞間相互作用に伴うこれらの分泌現象の可視化に成功した。
|