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2022 年度 研究成果報告書

自己乳化現象の制御による「超低密度」多孔質粒子の作製と経肺投与DDSへの応用

研究課題

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研究課題/領域番号 20H04531
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90120:生体材料学関連
研究機関東京農工大学

研究代表者

村上 義彦  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00339748)

研究分担者 村上 智亮  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10728447)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード多孔質粒子
研究成果の概要

経肺投与の薬物送達システム(DDS)は、薬物(あるいは、薬物の入れ物である薬物キャリア)を吸入して肺へ薬物を送達する手法であり、「表面積が大きく毛細血管が多い肺胞を利用するため、薬物の吸収効率が高い」「患部に薬物を直接送達することができるため肺疾患の治療効果が高い」「痛みをともなわない」などの利点から、投薬方法としてのさらなる発展が期待されている。本申請課題では、自己乳化現象を詳細に評価することによって、所望の空孔径・空孔数を有する多孔質微粒子を作製した。カスケードインパクター(模擬肺)によって多孔質微粒子の空気道力学的特性を評価したところ、肺深部へ容易に到達する多孔質微粒子の作製に成功した。

自由記述の分野

バイオマテリアル

研究成果の学術的意義や社会的意義

本技術では、多孔質粒子を形成するために必要な乳化操作は「1回」のみである。そのため、「2回」の乳化操作が必要となる従来の多孔質粒子作製技術と比較すると、プラントの工程数・必要電力が削減され、コストやエネルギーの低減につながる(特に、医療用材料のコスト低減は、加速する高齢化社会の医療費削減につながり、社会的な波及効果が高い)。また不明な点が多かった現象である自己乳化現象について、影響を及ぼす因子を詳細に検討することによって、現象を利用して材料を開拓する際の指針が得られたことに意義がある。

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公開日: 2024-01-30  

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