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2023 年度 研究成果報告書

微小気泡と音響放射力による細胞動態制御を応用した3次元多層管腔構造体の形成

研究課題

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研究課題/領域番号 20H04547
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分90130:医用システム関連
研究機関東京農工大学

研究代表者

桝田 晃司  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (60283420)

研究分担者 宮本 義孝  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期病態研究部, 研究員 (20425705)
鈴木 亮  帝京大学, 薬学部, 教授 (90384784)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード音響放射力 / 人工血管 / 微小気泡 / 音場 / 血管内皮細胞
研究成果の概要

任意の形状の人工血管を作製するために、脂質でできた微小気泡で囲まれた血管内皮細胞を流路内壁に音響放射力で保持し、そのままの状態で細胞を培養する可能性を検証した。まず、超音波曝露中の脂質バブルの破壊を調査して、細胞の損傷を決定した。次に、超音波を照射せずに微小気泡の存在下で細胞を培養したところ、細胞培養における脂質濃度の限界が明らかになった。その後、時空間分割放射法や時間反転法を用いて、音響強度の類似した単焦点音場、多焦点音場、棒状音場を設計した。 最後に、細胞捕捉から培養までの一連の過程を検証し、壁面上の細胞の培養面積を比較したところ、棒状音場で有意な細胞生着が確認された。

自由記述の分野

医用超音波工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により複雑な形状や壁厚の変化、形態異常に対応可能な人工血管の生産技術に発展すれば、様々な治療法を検証する手段として、動物実験の代替となる可能性が高く、医薬品や治療機器等の検証、新たな治療方法の開発手段として利用することができる。現状では動物実験や生体実験に様々な制限がかけられる傾向にあるため、本研究により、病態血管そのもの、あるいはそれらの周囲に培養した臓器実質も含めた実験臓器系を用いることができるため、血管内治療の開発研究に寄与し、コスト面・倫理面で大きな変革をもたらすことが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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