研究課題/領域番号 |
20H04554
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90130:医用システム関連
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
丸山 一雄 帝京大学, 薬学部, 特任教授 (30130040)
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研究分担者 |
吉田 道春 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 客員研究員 (00795437)
梅村 晋一郎 東北大学, 医工学研究科, 学術研究員 (20402787)
吉澤 晋 東北大学, 工学研究科, 教授 (30455802)
小俣 大樹 帝京大学, 薬学部, 講師 (80803113)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 血液脳関門 / マイクロバブル / 超音波 / 認知症 / アルツハイマー病 / パーキンソン病 / 脳腫瘍 / LNP |
研究成果の概要 |
リピッドバブル(LB)と集束超音波を用いた血液脳関門開口による脳への薬物送達技術(BUS-DDS)の有用性を検討した。Glioma261脳腫瘍モデルマウスに対して、DOXILとLBを尾静注後、腫瘍移植部位に向けて経頭蓋BUS-DDS(1 MHz、0.4 MPa、2 min)を2日おきに合計3回の治療を行ったところ有意に生存期間が延長した。ルシフェラーゼ発現mRNA-LNPとZsGreen1 mRNA-LNPのBUS-DDSを検討したところ、脳実質内に高いルシフェラーゼ発現と、3次元薬物動態解析から血管内皮細胞およびグリア細胞でZsGreenの発現亢進が認められた。
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自由記述の分野 |
薬物送達学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リピッドバブル(LB)と集束超音波を用いた血液脳関門開口による脳への薬物送達技術(BUS-DDS)によって、認知症、アルツハイマー病、パーキンソン病に対して、抗体、ADC、核酸治療薬や核酸治療薬-LNPの脳内送達が可能になった。LBのGMP製造と非臨床試験を早急に進め、LBの安全性を確立し、医師主導によって、ヒトに対して、TBとMRIガイド経頭蓋超音波治療機(tFUS)によるBUS-DDSの治療研究を進める必要がある。米国で超音波造影剤DefinityとtFUSによる治療研究が進められているが、日本においてDfinityをLBに置き換えて進めることが可能になった。
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