研究課題
脳磁図を用いた受動的聴覚課題によってヒトの中枢性聴覚処理を非侵襲的に可視化すること、そしてそのニューロフィードバックへの応用を目指した。(1)リアルタイム解析が実装されたソフトウェアを用いて実際に計測し、予備的な解析をした。脳磁図計測中の頭部部位推定のコイルを連続的にモニターし、それをリアルタイムに可視化した。ある条件下では安定した挙動を示す一方で、計測サンプリングに依存するエラーを起こし、同期的な可視化が困難となる問題が生じることが判明した。(2)聴覚反応の解析の基盤となる数理的な背景についてシュミレーションデータを作成、また実データを用いた解析を行った。聴覚刺激(auditory steady-state reponse、1000Hz をキャリアとした40 Hz振幅変調)を連続的、一定、ランダムに与えた場合の脳反応の出現様式について、内在するmorphologyが表現される周波数特性を検討した。ランダムに出現する場合の実データから、脳磁図波形より得られる周波数解析では、内在するmorphologyに一致したline peakを得られる可能性が示された。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件)
Frontiers in Neurology
巻: 13 ページ: 762497
10.3389/fneur.2022.762497
巻: 12 ページ: 759866
10.3389/fneur.2021.759866