• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実績報告書

時間次元におけるヒトの探索・隠蔽方略の包括的な解明

研究課題

研究課題/領域番号 20J01204
研究機関中京大学
特別研究員 伊藤 資浩  中京大学, 心理学部, 任期制講師
研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
キーワード探索・隠蔽方略 / メタ認知 / 時間次元 / 視覚探索
研究実績の概要

従来の視覚探索研究は,探す過程に注目してきたが,現実では隠すことも重要である。本研究は,ヒトを対象とした探索・隠蔽方略を明らかにする上で,従来の空間次元での検証に留まらず,新たに時間軸を導入した事態で,以下の三つのプロジェクトを遂行することを目的とした。一つ目は,従来のモノの探索・隠蔽方略をモノ以外に発展させることであった。二つ目は,方略の学習とその年齢関連差を検討することであった。三つ目は,社会的文脈や状況,相手の主観的印象が方略に及ぼす影響を検証することであった。そして,従来の基礎的な枠組みを超え,現実に想定される複雑な事態における探索・隠蔽方略の知見を提供することが最終目標である。2022年度に関しては,主に実験プロジェクト1・3に関わる実験を複数実施した。具体的には,探索・隠蔽に関する選択バイアスについての検討を行った。数ある選択肢から一つを選択するときに,空間的位置に基づく選択バイアスが生じることがある。例えば,公的機関の試験(4択問題)であっても,正答選択肢は中央に配置されやすい。本研究では,選択バイアスの平均的傾向(中央バイアスの有無)に加えて,選択の時系列的挙動を調べた。その結果,択一式問題の正答位置の選択における複数のバイアスが確認されたが,従来の中央選好とは異なり,端の選択肢に正答を配置するのを好むことが分かった。また,直近の回答を考慮して選択肢を選ぶ傾向があることが分かった。これらの研究方法や結果は,消費者行動や心理測定におけるバイアスの検証に応用できる可能性を持つ。これらの成果については,日本心理学会第87回大会,日本基礎心理学会第42回大会等での発表,海外雑誌への論文投稿を準備中である。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 外眼角と口角の近傍に位置するほくろが顔の魅力に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤資浩・反田智之・河原純一郎
    • 学会等名
      日本心理学会第86回大会
  • [学会発表] 画像の空間周波数を操作した実験による不気味の谷現象の知覚的不一致仮説の検討2022

    • 著者名/発表者名
      伊藤資浩・鈴木敦命
    • 学会等名
      日本基礎心理学会第41回大会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi