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2022 年度 実績報告書

表情と声色から真の感情を読む発達の解明:多感覚ソーシャルスキルトレーニングの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20J01281
研究機関東京女子大学

研究代表者

山本 寿子  東京女子大学, 現代教養学部, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
キーワード視聴覚統合 / 発達 / 感情 / オンライン実験
研究実績の概要

本研究の目的は視聴覚感情知覚の発達過程の解明を行いコミュニケーションに困難をきたす人々のニーズにこたえる実践につなげることである。令和4年度は視聴覚感情知覚の発達過程についての知見をまとめることを目指し、視聴覚同時提示のオンラインプログラム開発と視聴覚感情知覚の生涯発達の検討を軸にした検討を行った。視聴覚同時提示のオンラインプログラム開発では、それまで単体刺激提示だったオンラインプログラムに加え視聴覚同時呈示も行う実験プログラムを開発し,遠隔・オンラインと実験室でデータを収集して比較した。その結果、感情を読み取る課題では、オンラインでも妥当性の高いデータが収集できることが示唆された。一方、課題による特性を検討するため「何を言っていたか」を捉える別の課題についても同様の比較を行ったところ,感情課題と異なりオンライン実験では視聴覚情報の統合が起きづらいというように、オンラインで結果が再現されない可能性が示唆された。つまり、視聴覚知覚課題のオンライン化は,刺激を長時間提示する課題であれば実験室実験の代替手段として実施可能だと言える。次に,生涯発達の視点から幅広い年齢の参加者の視聴覚知覚を測定する実験を行ったところ、成人の中でも20代の若年の成人と高齢の成人で違いがみられ、幼児期は顔の表情、青年期は声の感情、老年期は再び顔の表情を重視する可能性が示唆された。視聴覚感情知覚の発達メカニズムとして、幼少期の変化は単感覚の情報を統合するという発達過程,成人期の変化は感覚器における加齢の影響に基づく過程である可能性が考えられる。この他,成果発表や視聴覚高次感情知覚の検討を通して知見のまとめを行った。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 発達心理学の研究にオンラインツールGorilla.scを導入する試み2022

    • 著者名/発表者名
      山本寿子
    • 学会等名
      日本心理学会第86回大会
  • [学会発表] 身体と声色からの視聴覚感情知覚の発達的変化2022

    • 著者名/発表者名
      山本寿子・田中章浩
    • 学会等名
      日本心理学会第86回大会
  • [備考] Gorilla.scでオンライン実験を始めよう

    • URL

      https://beaglehy.notion.site/Gorilla-sc-36edd29f93a149f4b0dcf7ab43115bfa

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公開日: 2023-12-25  

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