研究課題
本研究では、生活保護受給者の精神保健を支援するために、まず精神保健状態を把握し(1年目)、一般母集団との差の要因を明らかにした上で(2年目)、援助方針提案のための一助とする精神疾患の予測モデルを作成すること(3年目)を目的とした。採用第1年目である当該年度において、まず本研究の倫理審査の承認を取得し、使用するデータのクリーニングを行い、1年目と2年目に遂行する予定であった「生活保護受給者の精神保健状態の把握」および「精神保健状態の生活保護受給者と一般母集団との比較」に関する研究を遂行した。具体的には、「生活保護受給者の精神保健状態が非受給者とどれほど違っているのかを傾向スコア分析を用いて解明した研究」、「生活保護受給の社会決定要因を検討した研究」、「精神保健と大きな関連をもつ社会関係の変化に関する研究」を遂行し、3論文を執筆、国内および国外の学会において発表した。また3年目に機械学習を用いた分析を予定しているため、まずは「健康の社会決定要因に関する研究における機械学習の採用事例」をまとめたスコーピングレビュー(既存の知見を系統立てて網羅的にマッピングしたり整理したりすること)を実施し国際誌に論文発表した。また特別研究員の任期中に、オランダのエラスムス大学への留学を予定していたが、受け入れ先の教授とも相談した結果、新型コロナウイルスのパンデミックが収まってから、改めて渡航時期を検討することとなった。
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
すべて 2021 2020
すべて 雑誌論文 (9件) (うち国際共著 9件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件)
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