研究課題
2020年度の研究によって、若年健常者における母趾外転筋への電気刺激の即時効果を検証し、運動時の母趾関節可動域、母趾外転筋の筋活動、母趾外転筋力が改善することが明らかとなった。今年度は、軽度の母趾外反変形がみられる高齢者において、母趾外転筋への電気刺激療法の効果の検証を行った。除外基準は足部に手術歴・疾患のあるもの、電気刺激の禁忌があるものとした。対象者を電気刺激群と既存治療である運動群に分け、電気刺激群には20分間の母趾外転筋への電気刺激、運動群には母趾外転運動10回3セットの介入を行った。介入の前後に安静時・運動時の母趾外反角、母趾外転筋力、足趾把持力を測定した。結果として、サンプルサイズが少なく有意差はみられなかったが、母趾外転筋力、足趾把持力において電気刺激群の方が改善する傾向がみられた。これらのことから、母趾外反角度に関しては長期での介入が必要と考えられるが、筋出力は即時的にも電気刺激によって改善することが示唆された。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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