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2021 年度 実績報告書

膵癌における新規circular RNAの機能解明とバイオマーカーへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 20J11303
研究機関東京大学

研究代表者

清宮 崇博  東京大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
キーワードcircular RNA / 膵癌 / 環状RNA
研究実績の概要

前年度までに、膵癌と正常膵組織におけるcircRNAの網羅的な発現解析により膵癌で高発現する新規circRNAを同定し、この新規circRNAが膵癌およびIPMNの新たな診断バイオマーカーとして有用である可能性を見出した。
本年度は、さらに多数症例を用いてcircRNAの網羅的な発現解析を行うことにより、膵癌で異常発現するcircRNAを探索した。CPTAC3データベースに公開されている膵癌140例と正常21例における環状RNAの発現を比較し、184個の有意に発現変動する環状RNAを同定した(q<0.05)。膵癌で有意に高発現する環状RNAのうち、正常との発現量の差が最も大きい環状RNA(circX)に着目した。
この環状RNAはX遺伝子のエクソン25の5’末端とエクソン38の3’末端が結合して環状化していることをサンガーシークエンスによって確認した。
このX遺伝子由来環状RNAは、膵癌においては38% (53/140例) で発現していたのに対して、正常における発現は0%(0/21例)であった。
膵癌のcellularityとcircXの発現の関係を明らかにするために、膵癌140例をcellularityの高い群 (n=105) と低い群 (n=35) に分類しcircXの発現を比較した。CircXはcellularityが高い群においては40% (42/105例) で発現していたのに対して、cellularityが低い群においては31% (11/35例) で発現しており、cellularityとcircXの発現の有無には有意な相関を認めなかった。
最後に、circXのバイオマーカーとしての応用可能性を検討するために、膵癌患者と健常者の血清中のcircXの発現量をデジタルPCRで測定した。血清中のcircXの発現量は極めて少なく、膵癌患者と健常者の間で有意な差は認めなかった。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 膵癌で高発現する新規環状RNAの同定とバイオマーカー応用2021

    • 著者名/発表者名
      清宮崇博
    • 学会等名
      第107回日本消化器病学会総会

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公開日: 2022-12-28  

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