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2021 年度 実績報告書

計算モデルによる手に入らないものを求める心理の機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 20J13636
研究機関早稲田大学

研究代表者

菅原 通代  早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
キーワード計算論モデリング / 強化学習モデル / 固執性 / 嗜好性 / アバター / 選択行動
研究実績の概要

本年度は、「なぜヒトは結果の価値を無視して手に入らないものを追い続けるのだろうか」という問いに対し、前年度に有効性を実証した強化学習モデルを用いて、「手に入らないものを追い続ける」行動の基盤にある認知計算過程を明らかにすることを目的としている。
オンライン実験において、恋愛シミュレーションを模したアバター選択課題を用いて、「手に入らないものを求め続ける行動」を計測し、課題の前後で、アバターに対する主観的な価値(魅力度)も調査した。選択課題では、良い結果を返す確率の高い「簡単なアバター」とそれが低い「難しいアバター」を設定した。148名中68名の実験参加者は、良い結果をほとんど返さないにも関わらず「難しいアバター」を繰り返し選択した(追跡群)。この行動傾向が、どのような計算過程のバランスで表現出来るかを検討するためにシミュレーションを行い、選択の固執性が高い時に難しいアバターを追求する傾向が出現することを明らかにした。そして、実際の選択データに対してハイブリッドモデルを適用することで、追跡群の方が非追跡群よりも選択そのものから受ける影響が有意に高いことを示した。さらに、選択課題を行う前は各アバターに対する主観的魅力度は同等であったにもかかわらず、追跡群では選択課題後に「難しいアバター」の魅力度が有意に高くなっていた。これらの結果から、選択そのものが「手に入らない対象を追い続ける行動」を導き、追い続けることが対象をより魅力的に感じさせると結論づけた。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 価値更新の非対称性と固執性2021

    • 著者名/発表者名
      菅原通代
    • 学会等名
      第85回日本心理学会

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公開日: 2022-12-28  

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