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2021 年度 実績報告書

イスラーム教育の「伝統」と「近代」とは何か―クルアーン学習の相互行為分析―

研究課題

研究課題/領域番号 20J14779
研究機関京都大学

研究代表者

平山 草太  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
キーワードクルアーン学校 / クルアーン / アラビア文字 / 書店 / カメルーン / イスラーム / 西アフリカ
研究実績の概要

本研究の目的は、カメルーンのクルアーン学校におけるクルアーン読誦教育実践の詳細を記述し、クルアーン学校における「伝統」と「近代」を分かつ諸要素を明らかにすることである。具体的には、クルアーン教育の場面を撮影・分析し、教師と生徒のやりとりにおいてクルアーンを「読む」とはどういうことであるかを記述する。そうすることで、クルアーンを観察可能にする行為の連鎖の組織化方法における違いとして、クルアーン学校における「伝統」と「近代」の違いを明らかにすることであった。
実施した現地調査の実績について述べる。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う渡航制限が緩和されたことにより、2022年3月からカメルーンでの現地調査を実施することができた。繰越以前の計画に従い、「伝統的」・「近代的」クルアーン学校それぞれに滞在し、教示場面の撮影と分析をおこなった。その結果、「伝統的」学校における記憶術の特徴、そして「近代的」学校における世界的ベストセラーの教科書を用いたマニュアル化された教示の特徴について、それぞれデータを収集することができた。また、クルアーン学校での教示の通時的特徴と、カメルーンにおけるクルアーン印刷本(ムスハフ)の流通状況とが関連している可能性を踏まえて、書店におけるクルアーンを含むイスラーム関連諸文献の在庫調査を実施し、全在庫のリストを作成した。これらに加えて、クルアーンを飲用するという「伝統的」学校に特徴的にみられる実践についても、観察によるデータ収集と聞き取り調査をおこなった。
上記の調査結果の発表について述べる。「伝統的」クルアーン学校における記憶術の特徴、および「近代的」クルアーン学校の教示のマニュアル化、そしてクルアーンの飲用実践に関しては学内の研究会において複数回発表した。また、イスラーム関連書籍の在庫調査については、2023年5月の日本アフリカ学会学術大会にて発表予定である。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 書評 Emma Hunter 著『Political Thought and the Public Sphere in Tanzania: Freedom, Democracy and Citizenship in the Era of Decolonization』Cambridge University Press, 2015年, 282頁, $89.992021

    • 著者名/発表者名
      楠 和樹、佐藤 裕視、角 正美、平山 草太、溝内 克之
    • 雑誌名

      アフリカ研究

      巻: 100 ページ: 132~135

    • DOI

      10.11619/africa.2021.100_132

    • 査読あり
  • [学会発表] カメルーン・ヤウンデのイスラーム書店――在庫調査の結果を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      平山草太
    • 学会等名
      日本アフリカ学会第60回学術大会
  • [学会発表] 動くクルアーン――クルアーン学校におけるアラビア文字と音声の関係から考える2021

    • 著者名/発表者名
      平山草太
    • 学会等名
      コミュニケーションの自然誌研究会

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公開日: 2023-12-25  

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