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2021 年度 実績報告書

深い学習を促す講義映像・事前学習・対面授業を有機的に連関させた反転授業設計の提案

研究課題

研究課題/領域番号 20J15532
研究機関京都大学

研究代表者

澁川 幸加  京都大学, 教育学研究科 教育学環専攻 連携教育学講座 高等教育学コース, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
キーワード反転授業 / 事前学習 / 授業設計 / 大学教育
研究実績の概要

今年度は、昨年度開発した反転授業設計手法の効果検証を行った。主な研究結果は以下の通りである。
まず、昨年度開発した「反転授業リデザインワークシート」のユーザー評価を行った。このワークシートは、深い学習を促すための学習プロセスと教員による働きかけを対応づけて可視化し、実際に入力して授業1コマを設計できるものである。大学教員を対象にオンラインワークショップ環境下でワークシートの使用とその評価を依頼した。大学教員14名の質問紙調査の回答及び成果物を分析した結果、開発したワークシートは、反転授業を導入する目的や学習目標と整合性があるように事前学習と対面授業を設計し、事前学習と対面授業が連関した設計を支援しうることが確認された。また、教員にとって効果・効率・魅力が高いツールであることを確認した。以上より「反転授業リデザインワークシート」は、開発意図に適合するように大学教員が使用できることが確認された。次に、反転授業の実践経験がない大学教員が「反転授業リデザインワークシート」をもとに設計した反転授業実践の効果検証を行った。A大学の3クラスを対象に、調査と分析を行った。その結果、学生の浅い学習アプローチは低下し、深い学習アプローチは高い得点を維持していたことが確認された。また、教員は反転授業の導入目的や学習目標と整合性のあるような反転授業を展開していたこと、開発したワークシートは教員の不安を解消したり「やりたい授業」づくりを支えたりする効果があることが明らかになった。そして、これまでの研究成果をもとに博士論文を執筆し、提出した。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] <書評・図書紹介>ジェフリー・J・セリンゴ著『カレッジ(アン)バウンド-米国高等教育の現状と近未来のパノラマ-』2021

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加
    • 雑誌名

      日本通信教育学会研究論集

      巻: - ページ: 84-88

  • [学会発表] 高校と大学における「ハイブリッド化」の特徴と相違2021

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会
  • [学会発表] 演習の伴うオンライン授業における「構成的な整合性」のある反転授業実践2021

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加, 溝口侑
    • 学会等名
      大学教育学会第43回大会
  • [学会発表] 大学院生による博士論文の自己評価・ピア評価用ルーブリックの提案2021

    • 著者名/発表者名
      岩田貴帆, 溝口侑, 澁川幸加, 杉山芳生, 田中孝平
    • 学会等名
      大学教育学会第43回大会

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公開日: 2022-12-28  

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