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2020 年度 実績報告書

なぜ炭を食べる?集落に進出したザンジバルアカコロブスの生態と保全管理

研究課題

研究課題/領域番号 20J15620
研究機関京都大学

研究代表者

野田 健太郎  京都大学, 京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
キーワード人と野生動物の関係 / 国立公園管理 / 地域の在来知 / 観光資源としての野生動物
研究実績の概要

本研究の調査結果については、「タンザニア・ウングジャ島における人とザンジバルアカコロブスの関係の動態」という題名で博士論文にまとめ、2022年12月に所属学科に提出し、2023年7月に博士号取得を予定している。
博士論文は、タンザニア、ウングジャ島において人が作り上げた森林景観を利用するザンジバルアカコロブス(以下、コロブス)と、そこに暮らす人々の関係性が、国立公園設置の影響でどのように変化したかを明らかにすることを目的とした。地域住民へのアンケート調査や、コロブスの行動調査の結果をもとに、国立公園設置が地域社会や人と野生動物の関係にもたらした変化を記述した。地域の重要な観光資源となっているコロブスの「炭食い行動」がコロブスと森と人の絶妙なバランスで成り立っていることを指摘したうえで、地域社会における野生動物保全のあり方について議論を行った。

なお博士論文を一部編集したものを、書籍「生態人類学は挑む Session4 つくる・つかう」の第2章として、「人とザンジバルアカコロブスの関係を考える-国立公園の設置をめぐって」という題名で、2023年4月に京都大学学術出版会から出版した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルスの蔓延にともなう海外調査地への渡航延期が余儀なくされたことや、日本国内での他大学との共同研究についても研究期間を大幅な変更、研究内容の変更をせざるを得ず、当初から研究計画から遅れをとった。
2022年11月に博士論文提出、2023年3月に博士号の学位授与を目指して計画を進めてきたが、1ヶ月遅れて博士論文の提出を済ませたため、2023年7月の博士号の学位授与となる見込みである。

今後の研究の推進方策

2022年12月に提出した博士論文の一部を査読付き論文として環境社会学の分野の学会誌に刊行し、同時に博士論文全体を2023年度中に出版する予定である。
また博士号を取得した2023年7月以降には、これまでの研究を発展させる形で若手研究者を支援する研究助成への申請を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 炭を食べるサル ーザンジバルアカコロブスの採食行動ー2020

    • 著者名/発表者名
      野田健太郎
    • 雑誌名

      アジア・アフリカ地域研究

      巻: 第19-2号 ページ: 238-242

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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