研究実績の概要 |
障害教員運動史研究において新たな学術的知見を創出した。障害者雇用における軽減労働同一賃金(異別処遇・同等待遇)を理論的に追究し、障害教員の実例からその実践的可能性を実証した。また前史としての戦前期の盲学校教員による情報保障を求める運動についても研究をおこない、旧来の定説を更新した。研究実績は以下の通り。 1)論文掲載(査読付き): 「障害のある教員への『指導力不足教員』制度適用──1991年の東京都『要配慮教員』制度創設と障害教員運動の反攻」『立命館人間科学研究』第42号(立命館大学人間科学研究所,2021年2月発行),pp.15-29. 2)学会発表(査読付き):「障害者雇用における「軽減労働同一賃金」の可能性──障害教員を事例としての異別処遇・同等待遇へむけた試論」、障害学会、第17回大会、オンライン開催、2020年9月19日. 3)国際シンポジウム発表:「障害者と労働、その理論と実践──障害教員の雇用における『異別処遇・同等待遇』をめぐって」、立命館大学大学院先端総合学術研究科院生プロジェクト「障害者と労働」研究会・立命館大学生存学研究所共催、シンポジウム 「障害者権利条約と労働・雇用をめぐる日本、アジア、世界の状況」、オンライン開催、2021年1月13日. 4)論文投稿(査読付き):「『軽減労働同一賃金』を障害者雇用において可能にする条件──障害のある教員の事例を通しての異別処遇・同等待遇の検討」『障害学研究』第17号(障害学会発行). 5)論文投稿(査読付き):「日本で最初の独立点字図書館『姉崎文庫』の創設──点字図書館運動勃興期における姉崎惣十郎」『社会事業史研究』第60号(社会事業史学会発行).
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