研究課題の中核となる、「埋土種子の消失および種子散布制限が草原再生の妨げになっている」という仮説の検証については、去年度および今年度の4月に学会発表(日本生態学会および査読付き国際草原学会)を終えている。さらに、雑誌への投稿準備も始めており、既に国際査読誌の特集号に要旨の提出をしている。この研究では、近代的な土地利用のひとつであるスキー場管理が、一般的にはその場所の植生に負の影響を与えていると言われてきたが、 スキー場による草原管理が長期間に渡って維持されることで、多様な植物の代替的な生育地を創出している可能性に言及できる。
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