研究実績の概要 |
【A.全反射型蛍光偏光顕微鏡による 1 分子蛍光偏光イメージング】共同研究先の谷研究室に出張し、1分子蛍光偏光イメージングを行った。現在、所属研究室の川岸助教と協力し、取得した画像から超解像画像を出力するプログラムを開発している。 【B.スピニングディスク蛍光偏光顕微鏡の開発】ハイパワーの光源を導入した。また、新しく偏光分光光学系を新しくひとつ作成したことで、スピニングディスク蛍光偏光顕微鏡が利用可能になった。 【C.核周囲ビメンチンネットワークの形態および動態の解析】ビメンチンのUnit Length Filamentの動態を調べるため、Unit Length Filamentのみを形成する変異体Vimentin Y117Lの利用を試みた。Vimentin Y117L-Halotagを発現させてUnit Length Filamentを観察することができたものの、我々が開発したビメンチン蛍光偏光プローブは、Unit Length Filamentに結合しなかった。 【D.核周囲ビメンチンネットワークと微小管との相互作用の解析】また、二色で蛍光偏光イメージングを行うため、赤色蛍光タンパク質ベースの蛍光偏光プローブの開発を試みた。赤色蛍光タンパク質と抗体様分子の連結方法を最適化することで、アクチンおよびビメンチンの赤色蛍光偏光プローブを作成することができた。この成果を論文として発表した(Nakai, 2021, BBRC)。
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