研究実績の概要 |
2022年度は、(A)兵庫県丹波地域の住民を対象として、質問紙調査と聞き取り調査を組み合わせた混合研究法による社会調査おこなった。また、(B)オーストラリアで開催された世界農村社会学会(IRSA)にて、本研究の成果の一部を発表した。 (A)については、大阪公立大学文学研究科倫理審査委員会へ調査計画の提出し、承認を得た。その上で、丹波地域の住民から選挙人名簿を通して2,000人を系統抽出する無作為抽出をおこなった。郵送配布・郵送回収で、有効回収率は36.0%であった。質問紙調査に、回答していただいた質問項目についての聞き取り調査への協力依頼を同封し、応じていただいて方の自宅や近辺の施設で順次聞き取り調査をおこなった。現時点で25名への聞き取り調査が終了している。調査項目は、年齢、性別、居住歴などの属性、学歴、世帯収入という社会経済的地位、住民のパーソナル・ネットワークやサポート・ネットワークといった社会的ネットワーク、自治会活動など地域活動参加の状況、主観的健康感や居住満足度、生活満足度、孤独感やK6などのウェルビーイングに関連する指標、定住意思などである。それらの項目を質問紙調査をとおして訪ねたあと、協力していただいたからからそれらの具体的な状況について聞き取りをおこなった。 (B)については、IRSAにて、本研究のもうひとつの柱であった北海道礼文島の社会関係資本と地域参加の関連についての発表をおこなった。質問等をとおして、アメリカやオーストラリアなど、他国の研究者との意見交換をおこなった。
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