中枢や末梢における炎症が脳機能に影響を及ぼす分子機構は未解明であり、特に神経細胞の炎症感受性を生み出す分子機構は、ほとんど明らかにされていない。 本研究は、中枢と末梢の炎症病態における炎症感受性の神経回路を同定し、その分子機構を解明することを目的とする。その神経回路の活動を制御して中枢や末梢における炎症病態に対する治療効果を検討する。 炎症感受性の神経回路が同定できれば、炎症病態における判断力や活動意欲の低下が引き起こされる分子機構の解明につながり、炎症による脳機能への影響を変える手法を開発することにで、脳梗塞、癌や感染症患者の生活機能レベルの改善を図る治療法開発につながると考えられる。
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