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2022 年度 実績報告書

ニュートリノと宇宙の物質-反物質非対称性

研究課題

研究課題/領域番号 20J22214
研究機関東京大学

研究代表者

TSENG ShihYen  東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
キーワード新粒子探索 / レプトンの双極子モーメント / U(1)Lμ-Lτ対称性 / Vector-like lepton
研究実績の概要

今年度中に①新粒子探索と②レプトンの双極子モーメントに関する研究を行いました。
①新粒子探索
FermilabのMuon g-2実験では、ミューオン磁気双極子モーメントの測定値が標準模型の予想値から4.2標準偏差くらいずれていることがわかった。先行研究の結果から、質量が200 MeVより軽いU(1)Lμ-Lτゲージボゾンが存在すればミューオンの異常磁気双極子モーメントを説明することができるということが知られている。そこで、同研究室の濱口、永田、Tseng、和田は、浅井 (東大 ICRR) とともに、MUonE実験を用いたU(1)Lμ-Lτゲージボゾンの探索について研究を行なった。その結果、適切な選択基準を課すことで、ミューオン磁気双極子モーメントの実験値と理論値のずれを説明可能なパラメーター領域を含む広いパラメーター領域で U(1)Lμ-Lτゲージボゾンが探索可能であるという結果を得た。
②レプトンの双極子モーメント
CP対称性を破れる物理量として、素粒子の電気双極子モーメントが挙げられる。標準模型の枠組みでは、電気双極子モーメントへの寄与が極めて小さいため、現在の実験技術ではまだ測定不可能である。従って、もしも近い将来の実験で標準模型の予想値より大きい電気双極子モーメントが観測されれば、標準模型を超える新物理を示す明確なサインとなることが知られている。同研究室の濱口、永田、Tseng、尾崎は, Vector-like lepton模型における電子およびミューオンの電気/磁気双極子モーメントを計算し、ミューオン磁気双極子モーメントの実験値と理論値のずれを説明しつつ、電子およびミューオンの電気双極子モーメントが将来実験で検出される可能性があることを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Probing new physics in the vector-like lepton model by lepton electric dipole moments2023

    • 著者名/発表者名
      Hamaguchi Koichi、Nagata Natsumi、Osaki Genta、Tseng Shih-Yen
    • 雑誌名

      Journal of High Energy Physics

      巻: 2023 ページ: 100, 121

    • DOI

      10.1007/JHEP01(2023)100

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Probing the L μ - L τ gauge boson at the MUonE experiment2022

    • 著者名/発表者名
      Asai Kento、Hamaguchi Koichi、Nagata Natsumi、Tseng Shih-Yen、Wada Juntaro
    • 雑誌名

      Physical Review D

      巻: 106 ページ: 1, 7

    • DOI

      10.1103/PhysRevD.106.L051702

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Probing New Physics in the Vector-like Lepton Model by Lepton Electric Dipole Moments2022

    • 著者名/発表者名
      Shih-Yen Tseng
    • 学会等名
      The 25th muon g-2/EDM collaboration meeting

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公開日: 2023-12-25  

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