研究実績の概要 |
本研究では, 大脳皮質に存在する行動目的依存的な神経細胞群の機能解析を目指し, マウスの大脳皮質に対して2光子 in vivo カルシウムイメージングを行った. さらに, ウイルスベクターおよび行動課題をイメージングと組み合わせることで, 特定の神経細胞の標識ならびに行動と対応付けた神経活動の解析を行った. 新たにウイルスベクターを作成し, 特定の神経細胞に対してカルシウムインジケーターを導入, 神経活動を記録することに成功した. また, 2光子顕微鏡を改造することで, 覚醒下のマウス脳の複数領域から同時に神経活動を記録することに成功した. 本研究は新型コロナウイルス感染症の影響に伴う採用期間の延長が適用されている. 採用延長期間中において, 光遺伝学を用いた摂動実験による神経活動と行動の因果性の検証および論文投稿を計画している.
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