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2022 年度 実績報告書

luminal乳がん特異的転移マーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 20J23297
研究機関早稲田大学

研究代表者

HAN YUXUAN  早稲田大学, 理工学術院, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
キーワード骨転移 / 転移因子 / 乳がん
研究実績の概要

昨年度、乳がん骨高転移株MCF7-BM細胞に発癌性転写因子c-Jun発現量の増加とそれに伴うリン酸化c-junの増加を認めた。また、MCF7-BM細胞の破骨型転移は、c-junの過剰発現によって引き起こされる可能性が示唆された。そこで、c-jun経路を抑制が転移能の低下につながるかを検討するため、JNK阻害剤を使ってMCF7-BM細胞に対してc-junの阻害実験を行った。結果として、JNK阻害剤を免疫不全マウスへ投与し、骨転移の頻度及び腫瘍の大きさを評価したところ、MCF7-BM細胞の骨転移巣はJNK阻害剤の投与により縮小し、JNK阻害剤により骨転移が抑制されることが明らかになった。次にc-junの下流で骨転移を制御する分子機構を解析するため、TAM67発現細胞とMCF7-BM細胞の網羅的遺伝子発現解析を行った。MCF7-BM細胞と比較してTAM67発現細胞に特徴的に発現している遺伝子(高発現:1082遺伝子、低発現:1154遺伝子)を抽出できた。また、親株(MCF7-parent)と比較解析して、TAM67発現細胞とMCF7-parent 細胞とで発現の増減が共通する遺伝子を抽出した(高発現:567遺伝子、低発現:353遺伝子)。これらの遺伝子はc-junの下流で転移を制御する遺伝子候補と考えられた。
今年度は、これらの候補遺伝子を用いて臨床解析を行った。癌ゲノムアトラスTCGAの乳がんサンプルをc-jun下流遺伝子によってクラスタリングした。その結果、luminal乳がん患者は2つのサブグループに分類されたが、トリプルネガティブとHER2陽性乳がん患者は分類されなかった。また、luminal乳がんの2つのサブグループの生存曲線を解析すると、予後に有意差があることが分かった。以上の結果から、c-junの下流遺伝子はluminal患者の治療マーカーとしての可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Characterization of Luminal High-Osteolytic Breast Cancer Cell Lines2022

    • 著者名/発表者名
      Han Yuxuan, Jun Nakayama, Mitsuru Futakuchi, Emi Ito, Shinya Watanabe, Kentaro Semba
    • 学会等名
      第81回日本癌学会学術総会

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公開日: 2023-12-25  

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