研究実績の概要 |
研究の報告の場を国外に広げ、国内でも建築および現代美術関連の研究者・実践者の集う場に広げることで、本研究課題である人新世における空間論に関する哲学的研究の可能性をグローバルなコンテクストで検証し、哲学的思考の他領域における寄与の可能性を検証することを試みた。グローバルな研究状況へと自分の研究を接続させ、英語で思考し発表するための回路を見出すことができた。 国外での口頭発表として、”Planet and Place in the Anthropocene”;(The Fifth Biennial Conference of East Asian Environmental History (EAEH 2023);)、「継続中の問題としての「人新世」をめぐって」「惑星と場所:人新世的状況における居住可能性をめぐって;」(韓国教育思想学会夏学術大会)、An Undecided Dimension of Depth: On the Question of the Place in the Thought of Kitaro Nishida(GIP LECTURES 2023、チュービンゲン大学)を行った。 国内での口頭発表として、「惑星と場所:人新世的状況における居住可能性(habitability)をめぐって」(日本建築学会大会地球環境部門研究協議会)を、一般向けのレクチャーとして、「奥底の領域へ:秘密のドアとしてのモートンを通って」(「新たなエコロジーと芸術上の実践」金沢市21世紀美術館);、「奥底の間際において住み着くということ」(「人新世の哲学について」森美術館)を行った。 一般読者向けには、ディペシュ・チャクラバルティの著作One Planet, Many Worldsを日本語訳し、本研究成果を反映させた解説文を発表した。
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