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2023 年度 研究成果報告書

共通感覚の公共的機能の再解釈を基盤とした「テレパシー倫理学」の構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00030
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01010:哲学および倫理学関連
研究機関専修大学 (2021-2023)
新潟大学 (2020)

研究代表者

宮崎 裕助  専修大学, 文学部, 教授 (40509444)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードテレパシー / 倫理 / エンパシー / 共通感覚
研究成果の概要

本研究の成果の要点は、カント美学および共通感覚論研究の成果とその深化を基盤として「テレパシー倫理学」を切り拓いたところにある。「テレパシー倫理学」の構築のために、政治的判断力と歴史感覚、パンデミックにおける信への問いと、集団心理学と精神分析、共同体と他者感覚、友愛と敵対、想像力とフィクション、ポストモダンにおける来たるべき啓蒙といった複数の主題にそくして課題を推進することによって成果を出した。発表形態では、単著の刊行、学術誌や単行本への寄稿、国内外での学会発表、また商業誌やインターネットでの発信を通して、成果の公表を継続的に実施した。

自由記述の分野

哲学 倫理学 現代思想

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、従来の共通感覚論を、近接性や同質性に基づくシンパシー(共感)やエンパシー(感情移入)の観点からではなく、遠隔性や異他性に基づくテレパシーの観点から刷新することにより、今日的課題に哲学・倫理学的視点から応答しうるものである。本研究代表者は、かつてデリダの討議倫理学を「テレコミュニケーションの論理」として定式することを通じて新たな民主主義論の地平を解明していた。これは大衆の情動的同一化に帰結しない「距たりの共鳴」として人々の絆を構想し、「テレパシー倫理」に基づいた共同体のかたちを模索することに通じている。こうした目論見のもとに「テレパシー倫理学」の構築を行なった点にその学術的意義がある。

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公開日: 2025-01-30  

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