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2022 年度 研究成果報告書

蜜蜂から家畜へーー西洋における社会的動物の思想史

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00114
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01040:思想史関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

橋本 一径  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (70581552)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード西洋思想史 / 科学史 / 蜜蜂 / 写真史 / 無知学
研究成果の概要

本研究の成果は以下の3点に要約することができる。
(1)2021年に発表した論文「社会的動物/家畜的人間 ミツバチの利他性をめぐって」において、西洋思想史における「蜜蜂」の議論をたどり直すとともに、社会生物学や集団遺伝学における議論を、その系譜に位置づけ直した。(2)論文「「産業的ドグマ空間」における神話的イメージとしての写真」(2023年)において、写真のイメージの制度的な機能についての考察を展開した。(3)科学のイメージ性について考察するため、「無知学」の知見を導入した。

自由記述の分野

表象文化論

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果の学術的意義はまず、生体認証による管理社会の進行すなわち人間の家畜化と、動物愛護の精神の発達すなわち動物の人間化を、表裏一体の現象として捉え、そのような社会はもはや個人主義によっては説明しきれないものとなっていることを示したことであり、この点の社会思想史的な意義は大きい。本研究また、写真のイメージが、現代における主体の形成に欠かせない神話的な機能を果たしていることを示した。これは難解で知られるピエール・ルジャンドルの「ドグマ人類学」を、具体例に即して明解化した点でも意義深い成果であると言える。

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公開日: 2024-01-30  

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