研究課題/領域番号 |
20K00117
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研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
梅田 百合香 桃山学院大学, 経済学部, 教授 (20424947)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ホッブズ / トゥキュディデス / 政治と宗教 / 戦争 / 歴史 / 哲学 / 古代ギリシア |
研究実績の概要 |
本年度は、ホッブズの古代ギリシア認識について理解を深めるため、ホッブズのトゥキュディデス『戦史』の英訳のテクスト・クリティークに集中的に取り組むとともに、ホッブズによる『戦史』の翻訳に関する先行研究、およびトゥキュディデスに関する先行研究の検討を進めた。その研究成果の一部を、「[自著を語る]『ホッブズ リヴァイアサン シリーズ世界の思想』KADOKAWA、2022年」(経済学史研究会7月例会)、および「Leviathanのinvisibleな諸側面――角川選書『ホッブズ リヴァイアサン』を手がかりに」(東北大学ホッブズ研究会)における口頭報告のなかで発表した。また、ホッブズの初期の歴史と哲学の認識に関する理解の深まりとこれまでの本研究の蓄積に基づき、その成果の一部として、現在の日本でも重要なイシューとなっている政治と宗教という論点に対し、「政治の宗教利用と宗教の政治化―政治と宗教の問題をホッブズはどう捉えていたか」(『學士會会報』957号、2022年11月、23-27頁)という小論を発表した。 なお、2022年9月より、所属機関の海外特別研修が認められたため、イギリスをはじめとした海外で、ホッブズ研究に関わる原資料および研究史料・資料の収集と調査研究を合わせて行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題では、ホッブズの古代ギリシア認識を探るという研究課題について、ホッブズとトゥキュディデス(歴史)とホッブズとガッサンディ(哲学)という二つの柱を掲げているが、本年度は、前者の、ホッブズとトゥキュディデスの思想的関係について十分に検討を進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
初期ホッブズに関しては、ホッブズとトゥキュディデスの思想的関係に関する学術論文をすでに入稿済みであり、2023年度内に公刊する予定である。今後は、フランス亡命時代の中期ホッブズのネオ・エピクロス主義と反アリストテレスの立場の考察を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症拡大により2021年は海外渡航ができなかったが、所属機関および海外研修地の活動基準により、2022年9月からリサーチが可能となったため、海外での研究史料・資料調査を2022年度から2023年度にかけて行うことになったため。
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