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2023 年度 実績報告書

東アジアの事例に基づくサウンド・アート研究の基盤の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20K00124
研究機関横浜国立大学

研究代表者

中川 克志  横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (20464208)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードサウンド・アート / 音響文化論 / 聴覚文化論 / 現代音楽 / 現代アート
研究実績の概要

本研究プロジェクトの目的は、A.台湾におけるサウンド・アートの概要を解明すること、B.日本におけるサウンド・アートに関する事例研究を蓄積すること、ま たその概要を記述すること、C.欧米におけるサウンド・アートに関する個別事例研究を行うこと、そして何より、D.これらの研究成果を総合して間アジア的パー スペクティヴを見出すこと、である。しかし、世界的なパンデミックの影響を受けて海外出張を行えなかったため、海外出張を必要とするあらゆる研究プロジェ クトの例外ではなく、本プロジェクトも計画変更せざるをえなかった。
ただし、そもそも全体計画をモジュール式に作成しており各段階で計画変更できるように計画を組んでいたので、 海外渡航可能な状況に応じて全体研究と個別研究の計画を組み替えて対応した。
*
2023年度には、これまでできなかった海外渡航が可能なったため、C.欧米におけるサウンド・アートに関する事例研究を進めることができた。これにより、日本の事例と欧米の事例とを比較考察する事例研究を進捗させることができた。また、国際学会で日本の音響彫刻の歴史研究と、英語圏でのSound Sculpture研究との比較を試みる発表を行なった。
また、本年度もB.日本におけるサウンド・アートに関する事例研究を進め、90年代神戸ジーベックにおける活動について実証的調査を取りまとた。90年代神戸ジーベックについては今後も継続調査を実施する予定である。
さらに、本年度は、私のサウンド・アート研究の現時点での集大成である単著を刊行することもできた。こちらは今後、D.欧米日と東アジアにおけるサウンド・アー トの比較総合研究の基盤となるはずである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] <研究論文>音楽認識論序説 ジョン・ケージ以降の音と音楽の境界線をめぐって[1/2]2024

    • 著者名/発表者名
      中川 克志
    • 雑誌名

      常盤台人間文化論叢

      巻: 10 ページ: 145~160

    • DOI

      10.18880/0002000350

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本におけるサウンド・アートの系譜学:神戸ジーベックホール(1989-1999)をめぐって:その1――『Sound Arts』誌(1992-1998)の場合――2024

    • 著者名/発表者名
      中川 克志
    • 雑誌名

      京都国立近代美術館研究論集 CROSS SECTIONS

      巻: 11 ページ: 44-53

  • [学会発表] History of Sound in the Arts in Japan: the case of "Onkyo-Chokoku" (meaning sound sculpture)2023

    • 著者名/発表者名
      NAKAGAWA Katsushi
    • 学会等名
      the 22th International Congress of Aesthetics
    • 国際学会
  • [図書] サウンド・アートとは何か : 音と耳に関わる現代アートの四つの系譜2023

    • 著者名/発表者名
      中川 克志
    • 総ページ数
      286
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      9784779517730

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公開日: 2024-12-25  

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