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2023 年度 研究成果報告書

ヴァイマル期ドイツにおける総合舞台芸術の協働演出と身体表現のポピュラリティ

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00137
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01050:美学および芸術論関連
研究機関明治大学

研究代表者

大林 のり子  明治大学, 文学部, 専任教授 (00335324)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードポピュラリティ / ヴァイマル期 / 総合舞台芸術 / 協働 / 演出
研究成果の概要

ヴァイマル期(1919年ー1933年)のドイツ語圏における総合舞台芸術を、身体表現「パントマイム」「無言劇」「舞踊」「ジェスチャー」の側面から、そのユニバーサルな表現の模索、ポピュラリティの獲得への道筋を調査を通して検証し、歴史的な意義を再考した。具体的には、1920ー30年代のベルリンにおける大劇場運営と、そこでの上演作品の変化、ギリシャ悲劇や古典作品からオペレッタ、レビューまで、その群衆演出の内実について検討し、また国際的に通用する新たな「パントマイム」の創造を目指す20年代の活動の事態を当時の歴史的資料を調査・その内容について明らかにした。

自由記述の分野

演劇学・演劇史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、20世紀前半の総合舞台芸術が、従来の演劇史・演劇学においては「演出家の誕生」あるいは「劇場の近代化と新たな祝祭の誕生」、そして「全体主義」との関連において、議論されてきた。しかし、その統合という性質ゆえに、製作過程にみられる協働者の匿名性が高まり、協働する芸術家の個々の取り組みや個性を、作品全体への影響力を把握することが困難になる。たとえば協働者たちは「固有の芸術家」として見なされずに置かれ、かつ、その協働者たちの多くが、ナチス台頭により国外で映画やショービジネスに場を移している。その実体を追い、協働者の活動を詳細に調査・分析することで歴史を捉え直す試みである。

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公開日: 2025-01-30  

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