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2020 年度 実施状況報告書

ガラス工芸の新表現ー変色ー表現確立のための研究とオープンリソース化

研究課題

研究課題/領域番号 20K00207
研究機関筑波大学

研究代表者

ジョン ヨンギョン  筑波大学, 芸術系, 准教授 (00760894)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワードガラス造形作品 / 変色 / 色ガラス / ガラス工芸
研究実績の概要

本研究は、ガラス工芸界で使用する色ガラスの組み合わせによって時々起こる色の変化(変色)の組み合わせを見つけるための色見本を制作することである。熱を加えないと化学反応が起こらないため、肉眼では判別しにくい組み合わせパターンを実験で見つけ出してガラス教育機関や個人作家等に役立つ色見本を提供すれば作品制作そのものに集中できる。具体的には、ガラス工芸界でよく利用される海外メーカーのライヘンバッハ社とギャファー社の色ガラスの色見本を制作することである。色ガラスには透明色と不透明色と透過度で分類するが、本年度は、酸化環境での実験を透明色同士の組み合わせと不透明色同士の組み合わせまで色見本を制作することができた。酸化環境での焼成は、基本的にガラスを詰めるための型が必要だが、石膏型だと毎回型を壊さないと取り出せないため、効率が悪く型制作に時間が欠かす。まずは型を壊さず再利用できる方法を見つける基盤を構築することに集中した。色見本は色ガラスの境目に変色が起こっているのか確認ができれば良いのでシンプルな構造であることと、ガラスを容易に取り出せる形の型を制作する必要がある。様々な素材と形を試して型を制作してみた結果、陶板をくり抜いて離型剤を塗布すると焼成後も容易に取り出せることができた。また、色ガラスはパウダーガラスのため、糊を混ぜて造形することで型を利用せず焼成することができた。再利用可能な陶板の型と型を用いないで焼成する方法を見つけたことで以後の実験でも利用できる。今後の実験に有効な基盤構成をした1年間だった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

covid-19パンデミックの影響で海外メーカーの色ガラス仕入れに遅れはあったが、色見本制作の基盤を構築することができたことと安定した条件を作り出せる電気炉の納品も完了しているため。

今後の研究の推進方策

令和3年度も計画通り進め、色見本を還元環境で作成し酸化環境のガラスと比較分析をする。学会への論文投稿準備を進める。

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公開日: 2021-12-27  

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