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2023 年度 実績報告書

障がい当事者の社会参画を目指した地域コミュニティにおける音楽療法パラダイムの提言

研究課題

研究課題/領域番号 20K00222
研究機関名古屋芸術大学

研究代表者

杉田 孝子 (伊藤孝子)  名古屋芸術大学, 芸術学部, 教授 (20367676)

研究分担者 青木 真理  福島大学, 人間発達文化学類附属学校臨床支援センター, 教授 (50263877)
杉田 政夫  福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (70320934)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード音楽療法 / コミュニティ音楽療法 / 障がい者の社会参画 / 音楽療法実践パラダイム / 北名古屋市社会福祉協議会 / 音楽療法実践グループ「マイエ」 / 個別音楽療法
研究実績の概要

本研究は、個別音楽療法活動を日本の地域コミュニティに連関させることの意義を実践的に検証することを目的としている。このことによって、国内で数多く行われている個別音楽療法の理論的、方法論的蓄積を、コミュニティのつながりの形成や障がい当事者の社会参画に活用できる可能性を広げることができると考えている。
2023年9月19日~22日まで、ノルウェー・ベルゲンにて実地調査を展開した。スティーゲやヴィーゴ氏へのインタビューをはじめ、薬物中毒者支援施設で活動する音楽療法士、メンタルヘルスを抱える生徒が通う高校の音楽療法士、精神病院においてコミュニティ音楽療法を展開する音楽療法士と元患者にインタビュー等、多様な関係者の話を聞くことができた。また、元受刑者、発達障害者を参加者としたコミュニティ音楽療法、コミュニティミュージックカフェの実践を参与観察する機会にも恵まれた。これらの成果については現在取りまとめ中であるが、その一部について、福井大学で開催された子どもの医療・教育・福祉・芸術をテーマとした研究会でノルウェーの音楽療法(視察報告)というタイトルで発表した。
個別音楽療法を新たな場に展開する試みとして、2023年6月と2024年3月に音楽療法グループマイエに参加する方とそのご家族、音楽療法士、音楽教育学者が集うコミュニティ音楽療法の会を行い、同意書を取った上でインタビューを実施した。
また、社会福祉協議会との共同企画である参加型音楽療法「親子♪音楽を楽しむ会」についても、去年に引き続き実現することができた。その場において、個別音楽療法の参加者にも参加してもらい、自由な即興を全員で行うことができた。今年は経年参加者との座談会を執り行い、それを含めて活動の様子を地方ケーブルテレビが取材し、放映されたことは、今後の活動の広がりの契機として意義深いと考えている。

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公開日: 2024-12-25  

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