本研究は、前回の科研費研究「『日本映像記録センター」の研究 ~眠る映画遺産の発掘~」を次の段階へと発展させたものである。前回の研究では、フィルムのカタロギングをとおして、日本映像記録センター所蔵のコレクションがいまだに貴重な映画遺産として重要な位置を占めていることを明らかにしたが、今回の研究ではこの一大コレクションの存在意義をいっそう明確なものにするため、これらフィルムの有効活用の実現が映像の領域のみならず、ほかの学術領域におけるあらたな発見や進化も促し、映像文化の枠を越え、学術研究をはじめとする日本文化全体の発展に寄与しうるものであることを実証した。
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