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2020 年度 実施状況報告書

アートによる地域再生の実践的検証―障害者アートと地域アートの未来像を探る試み

研究課題

研究課題/領域番号 20K00240
研究機関仁愛大学

研究代表者

三脇 康生  仁愛大学, 人間学部, 教授 (40352877)

研究分担者 馬場 晋作  成安造形大学, 芸術学部, 准教授 (30739876)
服部 正  甲南大学, 文学部, 教授 (40712419)
石川 亮  成安造形大学, 芸術学部, 准教授 (80645945)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード障害者アート / アール・ブリュット / 社会的処方 / 精神医学 / 脱施設化 / 美学
研究実績の概要

近年、日本においてアートによる町おこしなど、地域再生のための活動にアートが取り入れられ、あたかもアートが地域再生の切り札である かのような風潮さえ生じている。アートによる地域再生論のフランスの事例としては、北西部の都市ナントがよくあげられる。しかし、ナント の模倣による創造都市論は、行政から補助金を引き出すための道具となり、アートを誘致すれば地域が発達するという神話に変わってしまうこ とが多い。このようなアートによる地域振興のネガティブな面から脱出するために、本研究では、この際のアートの存在意義を、諸々のリソー スを「繋ぐ」機能から説明する。それにはフランスの北東部の都市のリールの試みを深く理解する必要があると考えられる。それを障害者アー トと地域アートが盛んに行われている滋賀県へ導入することを目的とする。今年度はコロナ禍により、滋賀での地域への働きかえ、フランスへの取材は一切できなかった。遠隔によるメンバー同士の打ち合わせを行った。また、連携しているフランスのリールにあるCentre collaborateur de l’OMS pour la Recherche et la Formation en Sante mentaleで行われている活動については、そのアートによる患者の包摂活動について歴史的経緯を調べるにとどまった。今後は、コロナ禍の情勢を見て、現地調査の実施の可能性を見極めていく。しかし、困難な時は、アートによる包摂作業の実施者に、遠隔による調査を開始する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍の中で、フランスへの渡航、滋賀の地域への働きかけがまったくできなかった。

今後の研究の推進方策

遠隔で、フランスへの取材や、滋賀への働きかけをする。遠隔で、シンポジウムを行い、人件費を支払う。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍で海外に行けなかった。状況を見ながら、計画を進める。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] リール精神保健人材センター(フランス)

    • 国名
      フランス
    • 外国機関名
      リール精神保健人材センター
  • [雑誌論文] アール・ブリュットの限界とアートの力2020

    • 著者名/発表者名
      服部正
    • 雑誌名

      臨床心理学

      巻: 増刊第12号 ページ: 190-195

  • [学会発表] 現代精神医学におけるドゥルーズの位置 その文化精神医学的考察2020

    • 著者名/発表者名
      三脇康生
    • 学会等名
      第27回、多文化間精神医学
  • [図書] 臨床の時間 素の時間と臨床2021

    • 著者名/発表者名
      三脇 康生
    • 総ページ数
      136
    • 出版者
      ナカニシヤ出版
    • ISBN
      978-4-7795-1553-8

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公開日: 2021-12-27  

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