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2023 年度 実績報告書

アートによる地域再生の実践的検証―障害者アートと地域アートの未来像を探る試み

研究課題

研究課題/領域番号 20K00240
研究機関仁愛大学

研究代表者

三脇 康生  仁愛大学, 人間学部, 教授 (40352877)

研究分担者 馬場 晋作  成安造形大学, 芸術学部, 准教授 (30739876)
服部 正  甲南大学, 文学部, 教授 (40712419)
石川 亮  成安造形大学, 芸術学部, 准教授 (80645945)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード障害者アート / 地域アート / 縁側アート
研究実績の概要

「アートによる地域再生の実践的検証ー障害者アートと地域アートの未来像を探る試みー」という題目にあるように、この二つのアートのあり方を分析し、架橋する目的で研究を行った。しかしこの間に、コロナウィルス感染が広まり地域にも障害者施設にも入ることは十分にできたわけではない。はじめは、遠隔でもできる試みを行なってみたが、それだkでは全体が見えてこず、一年期間を延期して、なんとか議論する機会を得て見えてきたものがあった。
まずは幸いなことに、以前の科研研究の際に関係性ができていた信楽青年寮や成安造形大学の運営する堅田の街とのコラボレーションを持続して考察することになった。その時には、熟議できていなかったことを、十分時間をとり信楽青年寮とは対面で、また堅田についてはzoomを使いアーティスト川俣正も参加してもらい議論し、記録を録音し起こし、それらをまとめて報告書にまとめた。「アートによる地域再生の実践的検証ー障害者アートと地域アートの未来像を探る試みー」報告書である。副題に「遅らせる医療と縁側アートに向けて」とつけたが、まさに上記の地域アートと障害者アートを架橋するのは「縁側アート」であるという結論を得た。滋賀県にはさまざまなアートを使う活動はあるが、このような結論に合わないような活動は縮小社会の波にもまれていく姿が浮かび上がってきた。
また福井県においては、地域医療の先達が存在するが、それらの人がアート、デザインに興味を持っていることから、以上の「縁側アート」について熟議して、同じく報告書にまとめた。
これらが良き意味において「遅らせる効果」を持つという、結論も得た。医療はどんどんマニュアル化されており、人手不足の意味においてしか遅れない。遅れに主体性を取り戻せる可能性を論じることができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 今後の現代日本の精神医学はオープンダイヤローグで よいのだろうけれども,かなり条件がつくことに なることについて2023

    • 著者名/発表者名
      三脇康生
    • 雑誌名

      こころと文化

      巻: 22 ページ: 61-89

  • [学会発表] 中動態、それは中井久夫と木村敏でどう違うのか、アートも参考に2023

    • 著者名/発表者名
      三脇康生
    • 学会等名
      30回多文化間精神医学会
  • [学会発表] お夏清十郎の非中動態が壊されないようにしなければならない2023

    • 著者名/発表者名
      三脇康生
    • 学会等名
      30回多文化間精神医学会
  • [図書] 縮小社会の文化創造 : 附:「縮小社会のエビデンスとメッセージ」展の記録2023

    • 著者名/発表者名
      山田奨治(編)三脇康生、服部正、他
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      思文閣出版
    • ISBN
      4784220623

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公開日: 2024-12-25  

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