19世紀イギリスの画家であるアトキンソン・グリムショーの夜景絵画について技法的特徴を明らかにした。 1860年代の初期作品に補色対比やインプリトゥーラ等の技法を駆使していることを確認し、それが1870年代の夜景絵画に応用されていることを明らかにした。これらの内容を学会論文2編として発表した。特に先行研究で指摘されていたコーパルワニスの使用の可能性について、サンプル制作を用いることで証明すると共に、この伝統的な画材の可能性について指摘した。また、得られた知見を基に実験制作を行い、油絵具で夜景絵画を描く際のポイントを制作手順の観点から示した。
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