研究課題/領域番号 |
20K00252
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
長岡 功 岡山大学, 教育学域, 教授 (50217973)
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研究分担者 |
藤井 浩基 島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (50322219)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 足羽章 / ピアノ教育 / 安藤仁一郎 / 遠隔地 |
研究実績の概要 |
依然コロナ禍の影響により,資料収集にさまざまな制限があるなかで,研究代表者・分担者それぞれ可能な範囲で進捗を図った。 第一に「ピアノの遠隔教育(通信教育を含む)とメディアの相関の史的変遷」については,引き続き足羽章の業績に着目し作業を行った。鳥取童謡おもちゃ館「わらべ館」(鳥取市)所蔵の足羽の遺品から,足羽が手がけたと思われる遠隔教育に関わるピアノ教育用の各種教材について調査を行った。その成果については,同館の研究情報誌『音夢』第17号で,研究代表者が論考「ピアノ教則レコードと足羽章―わらべ館所蔵足羽章関連資料の調査より」を,研究分担者が資料紹介「渡辺康子氏寄贈による『わらべ館所蔵足羽章関連資料』の調査について」をそれぞれ発表した。 第二に「NHK教育テレビ番組『ピアノのおけいこ』にみるピアノの遠隔教育の検証」については,上記第一の調査に派生し,わらべ館所蔵足羽章関連資料のなかに,「ピアノのおけいこ」に関する特筆すべき資料が見つかった。足羽章がディレクターとして,小林仁氏担当のシリーズをレコード化する作業に携わった際の録音メモである。次年度に具体的な分析を行いたい。 第三に「ピアノの遠隔教育の効果と限界─対面及び遠隔地移動レッスン志向の現実」では,引き続き遠隔地移動レッスンを展開した安藤仁一郎について資料・情報収集を行った。これらの調査結果や分析については,2023年11月に安藤ゆかりの長野県安曇野市でシンポジウムを開催し報告する予定で,その準備作業に着手した。 第四の「ICTを用いたピアノの遠隔教育の現状」については,次年度早々に海外の先進的な事例として,研究代表者がドイツ・フライブルグ音楽大学他で資料・情報収集を行う予定である。そのための準備を含め,先方との事前折衝等を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍の影響で,当初予定していた国内,海外での資料収集,調査で実現できなかったものが多い。特に,高齢の資料・情報提供者からの聞き取り調査は,感染状況に応じて見合わせたケースもあった。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー等の調査を必須とする本研究において、コロナ禍の影響は大きいものであった。が、渡航制限の緩和や5月8日以降の感染法上の5類への引き下げにより状況は改善すると思われるので、これまで実現できなかったものを含め、ピッチを上げて研究を推進していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度と同様に,上記理由から,予定していた旅費をほとんど使用することができなかった。感染状況が落ち着き5類に移行すれば,これまでの制限が大幅に緩和されると思われるため,最終年度の作業を軌道に乗せ,それに応じて未使用分を執行する予定である。
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