研究課題/領域番号 |
20K00293
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
小平 麻衣子 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (40292635)
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研究分担者 |
尾崎 名津子 立教大学, 文学部, 准教授 (10770125)
吉田 司雄 工学院大学, 教育推進機構(公私立大学の部局等), 教授 (50296779)
小泉 夏子 (徳永夏子) 日本大学, スポーツ科学部, 講師 (00579112)
井原 あや 大妻女子大学, 文学部, 講師 (30882302)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | サンリオ / 『詩とメルヘン』 / 現代詩 / マンガ / 童話 |
研究実績の概要 |
サンリオ文化と文学に関する研究会を5回行った。研究発表または講演の詳細は以下のとおりである(回数は昨年度からの継続)。 第5回(2022年5月15日(日)14時~16時、立教大学池袋キャンパス)は、梯久美子氏のサンリオ出版時代に関するご講演をいただいた。第6回(2022年7月23日(土)16:00~20:00オンライン開催)では、河田綾氏「辻信太郎の経営と文学」、帆苅基生氏 「『いちご新聞』の中の〈文学〉―ファンシーな教養主義」、第7回(2022年11月13日(日)16:00~20:00オンライン開催)では、村松まりあ氏「雑誌『リリカ』が目指したもの―サンリオ的リリシズムの方法」、米山大樹氏「きのゆりと『詩とメルヘン』―詩の計量的分析から」、第8回(2022年12月17日(土)13:00~17:00、慶應義塾大学三田キャンパス)では大島丈志氏「やなせたかしの抒情と『詩とメルヘン』の編集方針」と小池昌代氏講演「「ポエム」と「現代詩」のあいだ―「詩とメルヘン」の詩を題材に」、第9回(2023年3月7日(火)14:00~18:00オンライン開催)では小平麻衣子「〈…だったら〉の詩学―『詩とメルヘン』と同時代メディア」、尾崎名津子氏「『詩とメルヘン』の中の異界―安房直子の「メルヘン」における包摂と喪失」として、調査・研究を深めた。また、それぞれのテーマに応じた調査出張を行った。『詩とメルヘン』に多くの作品を掲載したイラストレーター・永田萌氏にも、2023年1月30日に雑誌の特色などについてのインタビューを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
主に2020年度に、新型コロナ流行による研究会開催や調査活動の制限による遅れがあったが、2022年度は、昨年度よりもさらに多く研究会を開催し、以前から取り組んでいる主要な雑誌メディアだけでなく、子ども向け媒体、マンガ雑誌など、サンリオ社の多岐にわたる文化的活動について分析を進めることができた。また、それらに関わりの深い作家やイラストレーターへのインタビューも行い、やなせたかしの資料を収蔵する記念館での調査なども行っている。研究期間について1年間延長を申請したため、十分な研究成果の発表を達成できる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
個別の研究は進展しているので、今後はそれぞれの関係性を確認しつつ、最終的な成果を論集として出版することを目的とする。一方、当初予定していた国際研究集会の開催は、すでに時期を延期しているが、オンラインなどの実施方法の変更も視野に入れている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ流行により、主に2020年度の研究に遅れが生じ、計画が1年ずつ後ろ倒しにならざるを得なかった。2022年度は対面での研究集会や各地の記念館などへの調査出張を予定通り実施し、修正ができている。研究機関の1年延長を申請したので、2023年度に、残額は研究成果を書籍として発行するための準備に用い、また研究成果の公開として、合わせて国際研究集会を実施することで消化予定である。期間としては遅れたが、水準を保って研究を推進できている。
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