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2023 年度 研究成果報告書

日本的ファンシーをめぐる1970年代の女性文化再編の研究ーサンリオ出版を中心に

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00293
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分02010:日本文学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小平 麻衣子  慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (40292635)

研究分担者 尾崎 名津子  立教大学, 文学部, 准教授 (10770125)
吉田 司雄  工学院大学, 教育推進機構(公私立大学の部局等), 教授 (50296779)
小泉 夏子 (徳永夏子)  日本大学, スポーツ科学部, 講師 (00579112)
井原 あや  大妻女子大学, 文学部, 講師 (30882302)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード文芸投稿誌 / 詩 / メルヘン / 映画 / SF / 少女マンガ
研究成果の概要

やなせたかしの編集による『詩とメルヘン』について、詩の投稿雑誌としての意義を考察した。読者たちが、編集側の企画やイラストに対し、どのように共鳴し、どのように齟齬を感じるのか、また同誌における〈メルヘン〉の定義についても分析した。
さらに、創業者の辻信太郎が執筆した複数の物語や、サンリオが拡大した事業についても分析した。例えば漫画誌『リリカ』におけるリリシズムや、映画製作の意義と変遷、さらに、サンリオSF文庫を主導した山野浩一のSF観や、SF文庫と少女漫画家とフェミニズムとの関係などを分析した。それらを通して、1970年代の文学と文化の変容を明らかにした。

自由記述の分野

近代日本文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

1970年代は、政治の季節とされる1960年代、大量消費時代とされる1980年代の間に挟まれ、過渡期として積極的な位置づけがなされずにきたが、これについて複数の文化を横断して分析した。サンリオ創業者の辻信太郎や『詩とメルヘン』を編集したやなせたかしなどは、教養への親炙を戦争によって中断されたが、それらが戦後の事業としてどのように展開されたのか、それをきっかけに文学がサブカルチャーの発現にどのように関わったのか、などを通して、文学から社会を分析する視座を提示した。

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公開日: 2025-01-30  

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