研究課題/領域番号 |
20K00295
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研究機関 | 白百合女子大学 |
研究代表者 |
井上 隆史 白百合女子大学, 文学部, 教授 (10251381)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 大江健三郎 / 川端康成 / 石牟礼道子 / 世界文学 / ノーベル文学賞 / 草稿研究 / デジタル・ヒューマニティーズ |
研究実績の概要 |
「世界文学としての近代日本長編小説」という研究テーマに関し、2023年度は川端康成、大江健三郎、石牟礼道子についての研究成果を多数発表するなど、大きな成果があった。このうち大江については、はじめて大江文学の全体像を提示した著書として各種メディアに取り上げられ、また川端・大江についての論考"Japan’s Quest for the Nobel Prize in Literature and Its Aftereffects"は、世界的な有力誌であるJournal of World Literatureに採用、掲載された。石牟礼に関しては、編者として関わった著作に、自身も論考を寄せた。草稿研究とデジタル・ヒューマニティーズの観点からも、幾つかの問題提起を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大きな成果を挙げてはいるが、「世界文学としての近代日本長編小説」というテーマは追求すべき課題が多く、まだ十分に検討しきれていない。さらなる努力が必要と認識している。
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今後の研究の推進方策 |
24年度は集大成の年度に当たるので、総括的な研究成果を示せるように努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
最終年度は、海外出張等により多くの経費がかかることが予測されたので、出来るだけ研究費からの支出を抑えた。
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