研究課題/領域番号 |
20K00304
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
今泉 隆裕 桐蔭横浜大学, スポーツ健康政策学部, 教授 (00512724)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 西郷信綱 / 戦後日本文学研究 / 戦後人文科学研究 |
研究実績の概要 |
日本文学研究者・西郷信綱(1916‐2008)の旧蔵和書、および書き込み紙片・原稿・書簡等を収集し、目録作成の上で、その旧蔵和書を「西郷信綱旧蔵文庫」として文庫化(保管)することを目的とする。また、その受け入れ先も模索する。この西郷信綱旧蔵和書の整理、および西郷信綱氏の業績を概観することは、戦後日本文学研究、および戦後人文科学研究をする上で、有用な基礎的研究となると考える。
2020年度は、もともと静岡に保管している西郷信綱氏旧蔵和書の目録作成と書き込み資料のデジタル化を予定していた。しかし、コロナウィルスの影響で元々予定していた作業が滞ってしまった。そのため仕方なく以前取ってあった大まかな書誌データを精査する作業を行っている。この点については「現在までの進捗状況」にも記した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究では、西郷信綱氏旧蔵図書を一時的に保管していただいている倉庫(静岡県内個人宅)に行く必要がある。しかし、コロナウイルスの感染拡大に伴う、緊急事態宣言・蔓延防止措置などもあり現地での調査が進められない状況にある。しかも現地にはご高齢の方もあり、訪問が難しい状況にある。 そこで、少しでも研究が進むよう、現在は以前取ってあった大まかな書誌データを精査する作業を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
西郷信綱氏の旧蔵和書を整理するため、現地に行く旅費等を計上していた。しかし2020年度現地に行くことは困難であった。そこで1年の遅れを取り戻すべく、作業効率をあげるためにPC購入に充てることで迅速に作業を進めたい。緊急事態宣言解除後には速やかに現地での写真撮影などを行い西郷信綱旧蔵図書の実態に努める。 ただし、コロナウィルス感染拡大がこのまま続く様であれば、2021年度は現地の図書を一部搬送し、研究室で作業をするなど当初想定していなかった方法を考えざるを得ないだろう。また本研究では受け入れ先も検討することを念頭にしているが、県外への移動が難しい状況にあるため、こちらも進展していない。コロナウィルスの感染状況が状況が好転した際には、受け入れ先を探す作業も早急に進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
2020年度はコロナウィルス感染拡大の影響もあり、2020年度に執行する予定であった保管場所への謝礼等について現地に行き手続きすることができなかった。そこで繰り越して次年度にまとめて支払等を行うことを予定している。
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