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2020 年度 実施状況報告書

近世連歌の総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K00311
研究機関筑波大学

研究代表者

綿抜 豊昭  筑波大学, 図書館情報メディア系, 教授 (30211676)

研究分担者 山本 啓介  青山学院大学, 文学部, 准教授 (50601837)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード小松天満宮 / 山田文庫 / 連歌資料 / 翻刻
研究実績の概要

本研究の目的は、近世連歌資料を幅広く調査し、それらを分析することによって、これまで明らかでなかった近世連歌の特徴を、連歌会、連衆といったハードな視点と、作品の表現というソフトな視点の二面から明らかにし、またそれらの特徴を、連歌以外の近世文学作品と比較検討することによって、近世文学の特徴を明らかにすることである。当初の研究実施計画では、2020年度に、研究代表者が、小松天満宮、筑波大学、尊経閣文庫所蔵の連歌資料の原本調査をし、複写・撮影し、分担者が、富山市立図書館、金沢市立近世史料館の原本調査をし、複写・撮影し、国会図書館等が所蔵する連歌資料等の複写を入手するとともに、原本調査をするというものであった。しかしながらコロナ禍のため、調査のための出張がままならず、調査先も調査を許可しがたい状況であった。しかしながら研究代表者が、一部ではあるが小松天満宮、筑波大学所蔵の連歌資料の原本調査をし、複写・撮影し、小松天満宮所蔵の近世連歌資料一点の翻刻を雑誌に公表した。また研究分担者が、富山市立図書館山田文庫所蔵の近世連歌資料を、インターネット上ではあるが調査した。本来最終年度に行う予定であった「近世連歌の本文集成」の一部として、それらのうち7点を、研究代表者と研究分担者が翻刻し、「近世連歌集 一」としてまとめた。小松天満宮、筑波大学、富山市立図書館所蔵の連歌資料の調査は、今後の本文研究の基礎をなすものとして意義があり、次年度以降の研究に大いに役立つものとして重要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ禍のため、勤務先より、県外旅行に関して慎重になるようにとの指導があり、また調査先も県外からの受け入れをしなかったり、予約制にするなどして十分に利用できる環境でなかった。研究室や自宅でできる作業では限られたことしかできない、という制約があった。こうした環境の影響を大きく受けたことが遅れた理由である。

今後の研究の推進方策

コロナ禍の影響を受けざるをえないが、調査先をしぼるなどして調査をすすめていく。原則、原本調査をしていくが、インターネット等で本文がわかるものは、原本を見ない、といった対応をとる予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍のため、調査のための旅費をほぼ使用することができなかった。また同様にコロナ禍のため、入力のためのアルバイトを雇用することができなかった。そのため入力に必要な機器類も、購入しなかった。令和3年度も、コロナ禍で、困難な状況にあるが、年度後半から、精力的に調査等に励み、多めに入力アルバイトを雇用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 中世勅撰和歌集考-『続千載和歌集』巻七「雑体」をめぐって2021

    • 著者名/発表者名
      山本啓介
    • 雑誌名

      青山語文

      巻: 51 ページ: 1-14

  • [雑誌論文] 加賀藩前田家「菅公八百年忌奉納連歌」について2021

    • 著者名/発表者名
      綿抜豊昭
    • 雑誌名

      調査研究報告(国文学研究資料館)

      巻: 41 ページ: 1-14

  • [学会発表] 勅撰和歌集の故実についてー「此奥口伝所々抄出」と『愚秘抄』-」2020

    • 著者名/発表者名
      山本啓介
    • 学会等名
      和歌文学会

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公開日: 2021-12-27  

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