• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

谷崎源氏成立過程に関する基盤的研究―〈新訳〉に焦点をあてて―

研究課題

研究課題/領域番号 20K00327
研究機関同志社女子大学

研究代表者

大津 直子  同志社女子大学, 表象文化学部, 准教授 (40551031)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2025-03-31
キーワード谷崎源氏 / 天皇 / 資料保存 / 発禁 / 源氏物語
研究実績の概要

年度末に、本研究の採択以前から12年にわたり書き続けてきた論文と、資料調査報告のデータとを、単著『谷崎源氏の基礎的研究』(武蔵野書院、2024/02)として上梓した。これにより、古典文学研究者のみならず、近現代文学の谷崎研究者、出版史、思想史の研究者などからも大きな反響が返ってきている。
他方で、草稿の所属元である國學院大學に数回出向き、資料の状態、保存、公開についての方向性を相談してもいる。草稿、とりわけタイプ原稿の方はインクの薄れが確認できる。研究を進めるか、近代史、出版史、思想史にも接続しうるこの資料を今後どのように保存し、関係者以外にも拓く形で活用するかは今後喫緊の課題であることを確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

数年のうちに刊行をする予定であった単著を上梓できた。コロナ禍によって共同研究がしにくい間に単独での調査考察を重ねた成果である。

今後の研究の推進方策

上記の通り、研究代表者自身の研究は予定以上に進んでいる。しかし他方で資料のインクが薄れてきていることは懸念すべき事態である。草稿の分量は膨大でありまたタイプ原稿の用紙は非常に繊細な薄さである。予算上も資料を扱う上でも、迅速に画像を収集することは不可能である。今後はどのように資料保全をし、この度の拙著によって関心を寄せてくれている隣接諸学の研究者にどのように資料を開示していくか。近々に手を打たなくてはならない課題である。

次年度使用額が生じた理由

単著を数年単位で早く上梓したことによる。データ整理や校正に対する謝金が発生したが、次年度は不要となる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「演出された浄土―『源氏物語』六条院造営の意義をめぐって―」2023

    • 著者名/発表者名
      大津直子
    • 雑誌名

      日本文学

      巻: 72-10 ページ: pp13ー23

  • [図書] 谷崎源氏の基礎的研究2024

    • 著者名/発表者名
      大津直子
    • 総ページ数
      470
    • 出版者
      武蔵野書院
    • ISBN
      978-4-8386-0786-0

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi