研究課題/領域番号 |
20K00350
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
|
研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
志賀 賢子 (川崎賢子) 立教大学, 文学部, 特定課題研究員 (40628046)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 近現代日本文学 / 検閲 / 広報外交 / 文化冷戦 / 貫戦期 / ジェンダー / 留学 / ポストコロニアル |
研究成果の概要 |
戦前戦中の内務省検閲、GHQ占領期における非公然組織CCD(Civil Censorship Detachment民事検閲局)と公然組織CIE(Civil Information and Education Section民間情報教育局)を両輪とするメディア政策は、占領終了後、冷戦期に至って、米国の財団などによる民間外交・広報外交に再編され、日本文学者への働きかけは助成・招聘などに形を変えた。本研究は、この文化冷戦期における日本文学の国際化の偏りと変容について、特に日本文学者のアメリカ体験と親密圏の表象の変化に注目しつつ、調査研究を行なった。
|
自由記述の分野 |
近現代日本文学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化冷戦期における日米のメディア政策の変容とこれに対応し、あるときは自主検閲を余儀なくされ、あるときは奨励され、また米国に招聘された、日本文学者の融和と葛藤の諸相に焦点を当てた。冷戦期におけるナショナリズム/トランスナショナリズムが文学においてどのように言説化されたのかを明らかにした。と同時に、ジェンダーの視角から、アメリカ体験および国際化の体験が、家族や性などの親密圏の表象をどのように変えていったのかを明らかにした。第三の新人グループに加えて、有吉佐和子、石井桃子らの女性作家や、松本清張らの大衆文学作家も分析対象とした。
|