研究課題/領域番号 |
20K00361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
研究代表者 |
副田 賢二 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 教授 (40545795)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 週刊誌の視覚表象とテクスト / レイアウトの中の文学 / 挿絵・カット・グラフィズム / 「作家」像の生成と消費 / 敗戦後被占領期の自己・他者表象 / 戦後週刊誌の「地方」表象と文学 / 戦時下の「女性」表象 / 歴史研究との越境的接続 |
研究成果の概要 |
本研究は、1922年創刊の週刊誌『サンデー毎日』『週刊朝日』を対象として、その掲載された文学テクストや記事のみならず、誌面における様々な視覚表象やレイアウトの構造と機能を明らかにしたものであり、その考察は、文学、出版メディア、そして表象文化研究に新たな総合的視野をもたらすものである。本研究の論文と戦前期『サンデー毎日』表紙・特別号の視覚表象データベースは、2024年10月刊行予定の研究書『戦前期週刊誌の文学と視覚表象 『サンデー毎日』の表現戦略』(文学通信刊)で公刊される。「読み捨て」される雑誌メディアとして軽視されてきた週刊誌、特に戦前期週刊誌の本質を、そこで総合的に明らかにする予定である。
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自由記述の分野 |
日本文学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1922年に誕生した週刊誌は、大衆への影響力が大きかったにもかかわらず、従来の文学・メディア研究では十分に調査、分析がなされてこなかった。特に、戦前期週刊誌に関する研究は非常に少ない。新聞や月刊雑誌研究は盛んであるのに対し、週刊誌研究が未発達であったのは、「読み捨て」される雑誌メディアとしての週刊誌への偏見や軽視があったと考えられる。本研究は、そのような研究史的偏向を修正し、戦前期日本における雑誌・出版メディアの構造と機能をめぐる総合的考察を実現した。そこで作成したデータバースは、文学研究に限らず、表象文化研究や絵画研究、大衆文化やジェンダー研究にも活用可能な、社会的意義の高い研究成果である。
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